校長室より

校長室より

高い窓の掃除

現在、高等部は校内実習中です。

生徒たちが、自分の力を発揮して、清掃や園芸、造花など、様々な作業に取り組んでいます。

今年は、窓掃除に強力なツールが登場しました。長い柄のついたクモの巣取りです。

写真は、職員室の窓を一階から掃除しているところ。

生徒たちは、バランスをとりながら長い柄を操作して、窓枠をきれいに払っていきます。

職員室の窓は、何年もたまったクモの巣がいっぱい。なかなか掃除もできないし、どうするか困っていたところでした。

そして、下の写真のように、どんどんきれいになっていきました。

高等部の皆さん、本当にありがとうございました。

朝の挨拶

朝、子どもたちが登校する時間、できるだけたくさんの子に挨拶しようと、学校の玄関に陣取っています。

4月からできるだけ毎日、続けていますが、少しずつ子どもたちにも変化が見られてきました。

挨拶で一番大切なのは、アイコンタクトの瞬間です。

4月頃は、ほとんどの子が目を合わさずに通り過ぎていきました。

それでも、よく観察していると大概チラッと見るものです。それも~1~2メートル離れたところで。その瞬間を逃さず、「おはようございます」といいながらピョコンと頭を下げると、つられて頭を下げたり「おはようございます」といったりする子が出てきます。人間は、生まれつき「まね」をするようにプログラムされているので。

私は、これを打率みたいなものだと考えています。4月頃は1割にも満たない打率でしたが、今は3割ぐらい?

それも、自分から「おはよう」と言ってくれる子も出てきました。

いろんな場面で、子どもたちの変化が見られるのは、とてもうれしいものです。

ムーブメントの授業に混ぜてもらいました。

今日は、校内巡回の途中で、小学部のムーブメントの授業に飛び入りさせてもらいました。

直径2メートルぐらいのムーブメントパラシュートを、子どもたちと先生が一緒に持って、ばたばた揺すったり、上下に振ったりして楽しく活動していました。

私も昔、こうしたムーブメントの授業を担当していたので、その当時を思い出しながら一緒にパラシュートを振りました。

ムーブメントの授業は不思議なもので、特に言葉で会話しなくても、みんなで楽しさを共有したり、心を合わせてパラシュートを揺すったりできます。

特別支援教育のとても大切なレパートリーの一つです。

検食

校長の業務に、毎日の給食の検食があります。

これは法律で定められた手続きで、子どもたちが給食を食べる前に、異物や調理方法のチェックを行うものです。

毎日11時30分頃、給食室に給食を取りに行き、校長室まで持って帰って確認しながら食べます。

ある日、給食を持って廊下を歩いていると、高等部の生徒たちに会いました。

「あ、校長先生、先に給食食べるんですか」

「そう。みんなより先に食べて、おかしいところがないか確かめるんです」

「へー、そうなんですか」

子どもたちも、感心してくれたようでした。うれしい限りです。

毎日の校内巡り

今年は、予想外に梅雨入りが早く、屋外活動ができずに子どもたちも少し残念かもしれません。

さて、校長に着任して1ヶ月あまり。

できるだけ毎日、校内を歩いて子どもたちや先生たちの様子を見るようにしています。

はじめは、この人誰だろうと怪訝そうな顔で見ていた子どもたちも、毎日通っていると空気みたいな存在になるようです。先生方も同じ。時々だと緊張するようですが、毎日だと特別ではなくなるよう。

そんな中でも、私を見ると手を振ってくれたり、「校長先生」と声をかけてくれたりする子も出てきました。

うれしい限りです。

少しずつの働きかけを積み重ね、確実に変化を引き出していくというのが大切なのだと思う校内巡りでした。