校長室より

校長室より

スポーツの日を終えて

こんなに運動会(スポーツの日)に参加するとは思っていませんでした。

9月23日、ひわさ分校運動会、

10月6日、高等部スポーツの日

10月13日、中学部スポーツの日

10月20日、小学部スポーツの日。

どの日もよいお天気に恵まれ、多くの保護者の方の応援を受けながら、

一生懸命活動する子どもたちの様子を、見ることができました。

自分の力でがんばること、年齢やできることに応じて自分の役割を担い、責任を持って行うこと。

友達や教員と、力を合わせたり協力すること。

この2つの大切なことが、子どもたちにとっても教える教員にとっても

わかりやすい行事だと思います。

学校は小さな社会。その中で、この時代にしかできない経験をたくさんしてほしいと思っています。

 

明日から9月

長い夏休みが終わり、明日からまた子どもたちがやってきます。

私たち教員は、休み中それぞれに研修会に参加したり、授業準備をしたり、

リフレッシュしたりして、心と体を整えてきました。

これから冬休みまでの間は、スポーツの日や修学旅行、文化祭など、

行事を挟みながら、1年間でいちばん子どもたちと深く関わり、成長を後押しできる時期です。

気候もだんだん落ち着き、過ごしやすくなります。

できること、わかることが、少しずつ増えていくように、

子どもたちと一緒に、勉強していきたいと思います。

 

小学部ホールで

小学部のホールでは、クラスごとに次々やってきて

サーキット運動をしています。

遊具をくぐったり、ステップを渡ったり、ロープに沿って歩いたり。

決まった周回数を自分で数えてチップや数字カードで数えます。

1年生も、自分でできるようになってきました。

入学時からの成長を感じます。

自分のするべき活動をするべき場所、するべき時に実行できること。

中学部、高等部、卒業後も大事な力だと思います。

 

生活委員会の放送

昨日から、学校横の山で、ホトトギスが鳴き出しました。

縄張りを主張して、時にけたたましく鳴いています。

給食の時間に、生活委員会の生徒が毎日放送をしています。

「今月、3つのことを目標にしています。

 1トイレのスリッパを並べる

 2自分から挨拶をする

 3廊下を歩く です。 みなさん、守ってください」 

私たち教員はどうだろう?

子どもたちが、目標としていることが、大人はどうだろう・・・

学校という社会の中で、人とうまくやっていく方法を、子どもなりに考えた目標だと思います。

先生も、守ってますよ!と言える大人でありたいと思います。(時々、廊下は走ってしまいます 反省)

 

 

竹紙班の補助具

作業の学習を見に行くと、早くも補助具ができていました。

なたは危ないので、子供用の包丁に、

竹を真っ直ぐキープするための切り込みのある台。

生徒たちはどんどん材料を作っていきます。

教材、教具を提示するスピード感、大事です!

          

 

今年の竹紙作り はじめの一歩

高等部には「竹紙班」という作業学習班があります。

校長室の横の作業スペースで、トントン、カンカンと音がするので

覗いてみました。

竹を使って紙を作り、卒業証書や名刺にするようです。

青竹をなたで縦に割り、更に内側の部分と外側の緑の部分を剥ぐと、

竹紙の材料が取れるとのこと。これからこの材料をたくさん作るそうです。

見ていて、生徒が安全に作業できるかな?と感じました。

そこは、特別支援の先生の腕の見せ所!

これから知恵と技術を出し合って、生徒たちが安全に作業できるような

補助具や工夫が見られることを楽しみにしています。

 

卒業式

春を感じさせる晴天の下、今日は阿南支援学校の卒業式でした。

小学部6名、中学部12名、高等部17名の児童生徒が学舎を巣立ち、次のステージに向かっていきました。

 

卒業証書は、卒業生がそれぞれ自分ですいた竹和紙製です。

校長が名前を呼んで、一人ずつに証書を渡します。

授与の時には、演壇までの歩み、お辞儀、証書の受け取り方のすべてに、それぞれの子どもの「その人らしさ」が表れていて、手渡している私自身が幸せになりました。

 

感じ方も、願いも違うそれぞれの子どもたち。

それを受け止めて、導いていけるような阿南支援学校であり続けなければならない。

子どもたちに証書を渡していて、このことを強く思いました。

 

卒業生の皆さん。

4月からは、新しい場所で活躍してください。

そして、いつも「自分の人生の主役」であり続けられますように。

就業体験激励会

後期が始まり2週間が過ぎました。

来週から高等部の就業体験が始まります。昨日は、その激励会が体育館で催されました。

就業体験では何を学ぶのか、生徒たち一人一人がどこで実習を行うのか、校内実習はどのようなことをするのか、様々なことについて先生方から説明がありました。

そして、生徒の代表が次々前に出て、自分の実習先と目標を発表しました。みんな、とても緊張していましたが、どの生徒も立派に発表ができていました。

高等部は、学校教育の出口にあたる3年間です。

この3年の間に生徒たちは、将来社会で活躍するための技術や態度を身につけていきます。

どの生徒の顔にも、少しの不安と挑戦するぞという覚悟が表情に表れていて、すばらしい激励会でした。

新年度が始まりました。

始業式、入学式が終わり、いよいよ令和4年度が本格的に始まりました。

今年度は、小学部に6名、中学部に11名、高等部に16名の新しい仲間を迎え、児童生徒数122名のスタートです。

廊下を歩いていると、初々しい1年生たちが、学校探検をしたり授業を受けたりしているのに出会います。

在校生たちも、それぞれ1年ずつ学年が上がって、急にお兄さん、お姉さんになったように見えます。

さあ、これからみんなで力を合わせて、楽しい学校を作っていきましょう。

卒業式

本日は、卒業式でした。

小学部3名、中学部12名、高等部13名の人たちが、新たなステージに向かって巣立っていきました。

卒業証書を渡すときに、一人一人の子どもと目を合わせました。

うれしそうに証書をもらう子、「おめでとう」というと「ありがとう」と返してくれる子。

その子らしさが出て、とても暖かい空気が流れるのを感じました。

中でも、これから社会に出て行く高等部卒業生の人たちは、証書をもらう時の表情に決意が見えました。

これから、様々なことがあるでしょう。苦しいことがあるかもしれません。

そんな時には、阿南支援学校で学んだことや楽しかったことを思い出して、乗り越えましょう。

皆さんが自分の人生の主役として、活躍することを祈っています。

ご卒業、おめでとう!

ベルマーク財団から表彰いただきました

このたび、本校のベルマーク応募点数が50万点を超えたとのことで、ベルマーク教育助成財団から写真の表彰状をいただきました。

これまでベルマーク収集にご協力いただいたご家庭、整理作業に携わった保護者、児童生徒、教員の皆様のおかげです。ありがとうございました。

学校祭

12月3日(金)、学校祭が開催されました。

新型コロナウイルスの感染状況も落ち着きをみせ、1家族2名まで、3交代入れ替え制といった制限をさせていただきましたが、多くの保護者の皆様に御来校いただいたこと、本当によかったと思います。

小学部、中学部、高等部それぞれに、子どもたちが日頃から一生懸命作った作品を並べた出店が作られました。それから、絵や写真、立体作品の展示もありました。子どもたちが農場で一生懸命世話をした野菜や花も並んでいます。

生徒会長の放送を合図に、学校祭が始まります。

「いらっしゃい。いらっしゃい。」「一生懸命作りました。買ってください。」

売り子役、レジ係、いろんな役割の子どもたちが、元気にお客さんに声をかけます。

お客さんには保護者の方、それから販売役ではない子どもたち、先生たちもやってきました。事務室の人たちも仕事の合間に来てくれました。

小学部の子どもたちは、おうちの人と一緒に出店を回ったり作品の見学をしたりして、とてもうれしそうでした。

高等部の奥、21HRの教室では「マジックショー」が開かれました。トランプのマジックを見事に披露して、お客さんから大喝采をもらっていました。

大きな行事がなかなかできない昨今ですが、多くの人と交流し、日頃がんばって作ったものをいろんな人に買ってもらったり、自分も買って「ありがとう」と言われたりするという、とても大切な経験ができた一日でした。

広瀬さんのみかん

学校の裏山に、広大なみかん畑が広がっています。

これは、ご近所の広瀬さんのみかん畑です。

広瀬さんは、60年間このみかん畑を大切に守り育ててきたそうです。

つまり、この学校ができるより先にみかん畑はここにありました。

学校ができてから、毎年、広瀬さんは子どもたちにみかん狩りをさせてくれました。

それは、26年にわたって続いています。

これは、広瀬さんが子どもたちのために育ててくださっているみかんの木です。

小学部の子どもたちでも、危険なくみかん狩りができる場所を提供してくださってきました。

ところが、ご高齢のため今年いっぱいでみかん畑をやめるとのこと。

ああ残念。そして、長年にわたり本当にありがとうございました。

これから12月にかけて、子どもたちが最後のみかん狩りをさせていただきます。

そして、子どもたちや先生は、広瀬さんには26年間の感謝を込めて、お手紙を書こうと準備を進めています。

阿南支援学校は、こんな暖かい地域の人々に支えられて子どもたちの教育を行ってきました。

これからも、地域の方たちとの交流を大切にしながら進んでいきます。

広瀬さん、本当にありがとうございました。

後期が始まりました。

本日は、後期始業式でした。

学校では、感染予防対策として、オンラインも活用して学部ごとに別の場所で始業式を行いました。小学部は玄関ホール、中学部は体育館、高等部は各教室です。

校長や教頭は、小学部の会場でリアルに挨拶をします。その様子は、体育館や高等部教室に配信され、別々の場所で同時に式典を行いました。

やはり小学部の小さい子どもたちには、画面を見るよりも、目の前でお話をした方がわかりやすいのです。中学部や高等部になると、画面の中で行われる挨拶も落ち着いて聞くことができるようになります。成長の表れだと思います。

後期は、遠足や修学旅行、学校祭などの行事、そして高等部の人は大切な「就業体験」があります。

まだまだ、コロナ感染症には油断ができませんが、子どもたちみんなが元気で明るく学習を進めていけるように、精一杯努めたいと思います。

「体育の日」お礼

先週、すべての学部の「体育の日」を、無事開催することができました。

9月29日(水)高等部、9月30日(木)小学部、10月1日(金)中学部。

日々刻々と変わる新型コロナウイルスの感染状況を見るために、保護者の皆様の参観決定がギリギリとなってしまい、ご迷惑をおかけいたしました。

それぞれ平日にもかかわらず、多くのご家族に参観いただけたこと、本当にうれしく思います。

学部別の開催でしたので、小さい子が大きいお兄さんお姉さんの活躍を見るといったことはできませんでしたが、こぢんまりした中にも一人一人の子どもに合わせた活動ができる良さがあったと思います。

小学部低学年では、小さな子どもたちが、広い運動場の中で今自分がするべきことを一生懸命考えて、体を動かしている様子がよくわかりました。

小学部高学年では、これまでの運動会の経験の積み重ねによって、お兄さんお姉さんらしく競技に参加できるようになっているんだなと感じました。

中学部では、一人一人が自分の競技をがんばる中にも、友達と一緒に楽しんだり、協力したり、集団活動の力が少しずつ成長していることがわかりました。

高等部では、競技への取り組みの様子から、生徒たちが普段から授業に一生懸命取り組んでいることをうかがい知ることができ、とても頼もしく思いました。

保護者の皆様にも、それぞれの子どもたちが活躍する様子を見ていただけて、大変よかったと思います。これからも、できるだけ学校での活動を見ていただけるように工夫していきます。

不自由な開催ではありましたが、今後の参考となる内容もあった「体育の日」でした。来年度には「運動会」が復活することを祈りつつ、今年のこともしっかり反省して生かしていきたいと思います。

保護者の皆様、本当にありがとうございました。

「体育の日」の予行練習

9月に入りましたが、晴れている日は日差しがきつく、外にいるとやはり暑いです。

学校では、もうすぐ開かれる学部別の「体育の日」の練習が、いよいよ佳境に入ってきました。

昨日は、高等部。今日は、小学部の予行練習でした。明日は、中学部です。

高等部の予行練習には、開会式の練習もあり、元気な選手宣誓が見られました。その後の、生活基礎グループの競技練習では、先生と一緒にひもをくぐったり、カラーボールを拾い集めたり。きつい日差しの中でしたが、さすが高校生。ふだんの体育で培った力をしっかり発揮していました。

小学部の低学年の予行練習にも参加しました。みんなで、はらぺこあおむしに、たくさんえさをやりました。それから、かけっこ。小さい子たちが、一生懸命ゴールを目指して走りました。よくがんばりました。

引き続くコロナ禍により、学校の教育活動が制限される中ですが、いろいろな工夫で何とか子どもたちの楽しめる学習活動を行っていきたいと思います。

技能検定

7月28日に、本校の体育館でビルメンテナンス技能検定が開催され、高等部の生徒たちも参加しました。

ビルメンテナンス技能検定は、部屋のほうきかけや、机ふきなど清掃に関する様々な技能をテストして、1~10級の級を認定してもらう検定です。

体育館に枠で仕切られたエリアが設置され、生徒が一人ずつ、決められた手順に従って自在ぼうきを使って清掃していきます。

はく順番や、確認の手順などは厳密に決められていて、生徒たちは間違えないように注意しながら清掃を進めます。

たぶん、緊張で頭は真っ白、手や体が勝手に動いているような感じなのでしょう。

技能検定は生徒たちにとって真剣勝負の場です。

一生の思い出に残る貴重な経験ができたことでしょう。

おつかれさま。

研究授業がたくさんありました。

学校では、6月末から7月はじめにかけて、新任一、二年目の先生を中心に、研究授業がたくさんありました。

研究授業は、先生たちが

・子どもたちにどんな学習内容を、どのように教えるか、という授業計画

・実際の授業で、どんな教材・教具を使い、どのような声かけや支援をするかという指導技術

などを向上するために行います。

私も若い頃、たくさん研究授業をしたり、ほかの先生の授業を見たりした思い出があります。

研究授業は、校内のたくさんの先生方が見に来るので、授業をする先生も、受ける子どもたちもとても緊張する時間です。普段は元気に手を上げて発言したりする子も、ちょっとうつむいておとなしくなったり。

子どもたちが帰った後、先生たちが集まって授業研究会をします。授業のよかったところ、改善したらいいところや改善案などが話し合われます。

「先生の元気な声で明るい雰囲気だった」「教えたことが日常生活でもできるように、普段使うものを教材に取り入れては?」「生徒への質問を多くすると、考える機会が増える」

専門も経験も様々な先生たちから、前向きな意見がたくさん出されます。

授業をした先生にとっても、参加しているほかの先生にとっても、自分の指導技術を振り返ったり、向上させたりする大切な機会なのです。

R4四国インターハイHPに本校の記事が掲載されました。

令和4年に四国各県で開催される全国高校総体(インターハイ)の公式ホームページに、本校の生徒たちが広報活動をした記事が掲載されました。こちら↓

https://www.koukousoutai.com/2022soutai/activity/post.php?xcd=0015

地域社会の中で生徒たちが活躍する姿は、とても立派だと思います。