研究・研修関係

研究・研修関係について

阿南支援学校夏季公開研修会並びに特別支援教育「地域まるごと専門性向上」事業に係る公開研修会について

 8月29日(火)に本校において、阿南支援学校夏季公開研修会並びに特別支援教育地域「まるごと専門性向上」事業公開研修会がリモートにて開催されました。 

 講師は昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授 副島賢和先生でした。

 副島先生の講演では、「すごい自分に気づく社会的自尊感情」と「大切な自分と思える基本的自尊感情」があること。「今」を大切にすること。子どもが泣いたり怒ったりする感情の裏側には願いがあること。子どもから「助けて」と言ってもらえる関係を築くことなど、一つ一つの言葉が心の奥深くに響くものでした。特に、病気をかかえた子どもたちからの心の声を聴いた時には涙が溢れてきました。

 私たちは目の前の子どもたちに対して、褒める場面を見逃さないようにしがちですが、失敗したり傷ついたりしている時の子どもたちの気持ちに気づき、そのときの子どもの気持ちに寄り添うことができるようになりたいと強く感じました。

 子ども自身が自分の目標を見つけ、学び、「あ~楽しかった!また明日!」と目を輝かせながら笑顔で登校できるように「今」を大切に、そして私たち自身も生きていることに感謝しながら、日々を過ごしたいと思います。

 副島先生の優しい目と温かいお人柄をしっかりと受け止めることができた貴重な時間でした。

 校外からもたくさんの皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

 

 

8/29(火) 阿南支援学校公開研修会について(ご連絡)

 参加希望いただいた方におきましては、ご登録いただいたアドレス宛に、zoomのミーティングIDとパスワードを送付しております。開封後、確認をお願いいたします。

 研修資料につきましては、準備でき次第、同アドレス宛に送付いたしますので、あわせてご確認ください。

夏の公開研修会について(報告)

 夏休みに行われた公開研修会について紹介いたします。

 本校では、8月17日に東京都立矢口特別支援学校 川上康則先生に「ユニバーサルデザインの考え方を学級経営・生徒指導に生かそう」という演題でご講演いただきました。Zoomによるオンライン形式で行い、関わりにくい子への関わり方や指導のポイント、発達につまずきのある子を輝かせるコツ等を様々な文献を背景に、現場の教員目線でわかりやすく説明していただきました。お話の中には、職員室内の二項対立、教員の感情、教室の風、指導の圧等、学級経営・生徒指導の話題もあり、教員としての心構えといったことにも多くの示唆を得ることができ、大変勉強になりました。

 本校の教員だけでなく、地域の学校の先生方、県内特別支援学校の先生方にたくさんご参加いただきありがとうございました。

夏の公開研修会について(報告)

 夏休みに行われた公開研修会の様子をご紹介いたします。

 今期は3つの公開研修会を予定しておりましたが、その内の一つ、実技を伴う研修が開催できなかった事をお詫び致します。

 8月24日に行われた研修では、『社会法人みらい』より赤壁省吾先生をお招きし、「発達障害のある子どもたちのライフステージを支えるために」という演題でご講演いただきました。Zoomによるオンライン形式で行い、幼児期から成人期までの関わりの中で、就労に向けた具体的な取り組みや地域連携について、様々な事例を挙げていただきながらお話いただきました。架空事例として出された、本人と職員とのやりとりの様子は、障がいのある人がどのように自分について理解を深め、特性と向き合いながら社会性を培っていくのか、その過程を知るとてもよい機会になりました。また、発達障がいのある人に必要な支援についても、様々な実践事例を挙げてご説明いただき、大変わかりやすく学ばせていただきました。

 本校職員については、研修会場を複数用意し、密にならないように研修に参加させていただきました。

 

 8月26日に行われたオンライン研修では、本校進路指導課長の宮城敏恵先生に「進路指導について」という演題でご講演をしていただきました。本校高等部の活動を紹介しながら、卒業後の生活に向けてどのような取り組みをや支援を行っているかを説明して下さいました。校内実習や現場実習の内容や様子を写真を通して確認しながら、「はたらく」ために求められる力にはどのようなものがあるのかを紹介していただきました。また、卒業後、就職した生徒の状況について、事例を挙げて説明していただきました。周囲の人との関わりの中でさらに成長していく人やうまくいかずに離職してしまう人等、様々な状況が存在する事を知れた事は、今後就学中に行うべき支援についての視野を拡げてくださったように思います。大変有意義なお話でした。

令和2年度発達障がい「つながる・ひろがる・はばたく」充実事業(特別支援学校コンサルテーション)について

徳島県では、教員の専門性向上を図るため、教育分野等の専門家と協働し、さまざまな実践研究に取り組んでいます。

その中のひとつである「つながる・ひろがる・はばたく」充実事業では、本校から個人事例を4例、学部全体で取り組む事例を2例(小学部・中学部)を取り上げ、実践を進めてまいりました。

児童・生徒の実態に応じた目標や自主的に取り組める手立ての設定について、好ましい行動を増やすことで気になる行動を減らす方法について、行動記録に基づいた指導を学部全体で取り組む実践など、本年も多くのことを学び児童生徒の支援につなげることができました。

事例研究にご理解ご協力くださいました保護者の皆様にお礼を申し上げます。

 

 

*「つながる・ひろがる・はばたく」充実事業について詳しくは「特別支援まなびの広場」とご検索下さい。

教材展示のお知らせ

本年は新型コロナウイルス感染防止のため,多くの研修が中止あるいは人数限定のTV会議形式となっています。
そのような中,本校教職員の専門性向上の一助になればと,この夏は各学部の教材展示を実施しています。

児童生徒が,ぱっと見て必要な情報が理解できるよう視覚的に整理されたジグや手順書,操作しやすいよう工夫された道具などが展示されています。

本校の教職員はもちろんのこと,保護者の方,学校見学で来校される方にも是非ご覧いただきたいと思います。


展示期間:8月4日〜20日(午前) 場所:2階 ふれあい広場

 

 

高等部 研修会実施のご報告

6月12日 鳴門教育大学大学院学校教育研究科 准教授 小倉正義先生をお招きし、「ソーシャルスキルの指導の理論と実際」という演題で、ご講演いただきました。

 対人場面や集団場面で上手に自分らしく社会に適応できるため、「~ができないではなく、どこまでできるのか」という視点を持ち合わせることや、学習の定着には成功体験の演出が大切であること、先進的な取り組み事例など多岐にわたる内容を教えていただきました。
 小倉先生には9月にもう一度ご来校いただき、実際の授業を見て、教員の取り組みに対してアドバイスをいただきました。